2004-12-15

人をねたまない---自分が持っているものに目を向けず、人をねたんでいると幸せになれない。

ねたみは意地汚い感情である。ねたみにとらわれると、人は自分が既にどれほど多くのものを持っているかに気づかず、より多くのものを手に入れようとする。自分が実際には恵まれているにもかかわらず、「自分は恵まれていない」と思い込むようになる。

☆日本に生まれた人は、それだけで充分恵まれていると言える

ねたみの感情を抱くと自尊心が傷つく。手に入らないものがあるというだけで被害者意識にさいなまれ、「自分は恵まれていない」「自分はダメな人間だ」という気持ちになるからだ。とはいえ、より多くのものを求めること自体は間違ってはいない。ただし、それを手に入れるために努力をするならばの話である。努力もせずに欲しがっているだけでは、ねたみの感情が生じる。

どうしても手に入れたいものがあるのなら、それを目標にし、それを達成するために必要ないくつかのステップを書いてみよう。それが現実的であるかぎり、その計画に従えば、あなたは目標を達成できるから、他の人たちをねたむことはなくなるはずだ。

この地球上の多くの人は、モノやお金にはそれほど恵まれていなくても、毎日食べているだけで「自分は仕合せだ」と感じている。



心の持ち方
p36

他人の批判をしたり悪口を言ったりするのは、低い自尊心に原因がある。したがって問題を解決するには、自尊心を高めるために常に努力をする以外にない。人の悪口を言うのは自尊心が低いからだ。自尊心を高める努力をして、他人の批判をして時間を浪費せず、時間を有効に建設的に使おう。



心の持ち方

p41

被害者意識を持たない---自分を哀れむだけのエネルギーがあるなら、過去を悔やむのではなく未来を明るくするためにそのエネルギーを役立てよう。不平不満を言って時間を浪費するには人生は短すぎる。

自分を哀れんでいても何の特にもならない。たいていの場合、事態を悪化させるだけだ。やがて周囲の人々は、あなたの不幸な身の上話にうんざりして去っていくだろう。たとえ最初は被害者意識を持っていなくても、自分を哀れんでいるうちに「自分は被害者なのだ」と思い込むようになる。



心の持ち方

p38
自尊心とは傲慢になることではなく、自分の価値を信じることだ。


心の持ち方

悲しい記憶を何度も思い出さない---悲しい記憶を心の中で反復して自分を痛めつけても何の役にも立たない。

 悲しい記憶を何度も繰り返すことによって、その記憶は心の中で新鮮さを保つ。悲しい記憶を再生し続ける限り、その痛みを繰り返し経験して落胆し続けることになる。
 逆に、悲しい記憶を再生しなければ、心の中で感じる痛みは弱くなる。悲しい記憶を繰り返し経験するのをやめれば、その記憶にともなうネガティブな感情は弱まる。
 悲しい記憶を何度も経験して何の役に立つのだろうか?結局、自分を何度も痛めつけるだけなのだ。



心の持ち方
p60

どんな状況でも笑う機会を見つける---人生を深刻に考えず、笑う機会を増やせば、心身が健康になる

 笑うと体内でエンドルフィンが分泌され、それが素晴らしい作用をおよぼす。それに加えて、笑いは疲れた心を癒し、精神的エネルギーをふたたび充電し、ストレスと緊張を解きほぐしてくれる。

 笑いは、人間だけに与えられた才能である。この才能を最大限に生かそう。笑う機会を増やして心身の健康を増進するためには、さまざまな状況で面白い要素を見つける事を日ごろから心がけるといい。これを数週間実践すれば、健康的な習慣が身につくはずだ。



心の持ち方
(楽天ブックス)
p58